春告げ抹茶ホイップ

ブログを作りました

数年ぶりにブログを立ち上げてみました。


技術記事は Zenn に書くので満足しているのですが、技術的な内容ではなかったり Zenn に載せるほどでもない雑多なメモを残す場所が欲しかったのでブログを作成しました。 このブログには雑多な記事が書かれていく予定です。

また、他のプラットフォームで投稿した内容のポータルとしてもこのブログは機能する予定です。 Zenn や Docswell などのプラットフォームの投稿へのリンクが記事の一覧などに表示されます。


ブログの作成には Astro と Cloudflare Pages を使いました。 Astro では Content Layer を利用して RSS などのフィードを元に自サイトのコンテンツと混ぜてそれらのコンテンツを表示可能です。 例えば次の記事などで詳しく解説されています。

OGP 画像の生成には satori と sharp を使う方法を採用しています。 satori を ogp 画像生成に使う方法はいくつかの記事で紹介されています。

また、Markdown 内のリンクをカード形式で表示するために remark-link-card-plus を利用しています。


SNS などではアルゴリズムなどによって、どのコンテンツがユーザーに提示されるかが決まるような昨今に思うところがあるひとも多いでしょう。 自分のコンテンツを満足に好きなように並べるには、やはり自分でドメインを持って好きなように Web サイトを作るのが一番なように思います。

今どきは Astro などの便利なフレームワークも気軽に使えるので非常に簡単に Web サイトを構築できますね。こうやって自分用のサイトを1つ構えるのも悪くないかもしれません。


そんなレコメンドシステムについてもう少し思うところを思いつくままに少し書いてみます。

私自身はそこまで大きな企業が行うレコメンドシステムや AI やアルゴリズムにそこまで強い忌避感があるわけでもないのですが、これは RSS フィードなどを使って自分で見る情報を収集して自分で選んでいるというのもありそうです。 世の中には SNS で流れてくる情報だけを受動的に摂取してエコーチェンバーにやられてしまった人たちや、あるいはそうでなくてもアルゴリズムのレコメンドによって疲弊している人々も見かけることが多い気がします。

YouTube のオススメなどもそうですが、結局のところコンテンツを配信する企業側には誠実にユーザーに検索させるよりも、おすすめと称してサービスが選んだコンテンツを見せるほうが色々な面で都合が良いのでしょう。 それがユーザーにとっての幸福になっているかは怪しい気もしないではないですが、営利企業の達成目標とユーザーの幸福というのが必ずしもマッチしないのは難しいところだなあと思います。

とはいえ現状の日本社会は資本主義社会ですし、企業の利益追求というのは完全に悪だと言ってしまうのもまた問題ではあります。 やたらと企業や儲けというものを嫌ったりするのもまた極端な考え方のように思います。


私は個人的には資本主義に染まっているので資本主義の考え方は嫌いではありません。 いつだかネットで見かけた次のお話が個人的に好きです。

人々が何もない土地に居ました。 ここで 1 万円があったとします。 あるひとにこの 1 万円を与えたとすると……。

  • そのひとは 1 万円を使って別のひとに家を立ててもらうことにした
  • 大工は 1 万円を受け取って家を建てた
  • 次にその大工は 1 万円を使って別のひとに食事を作ってもらうことにした
  • 料理人は 1 万円を受け取って食事を作った
  • 次にその料理人は 1 万円を使って別のひとに服を作ってもらうことにした
  • 服職人は 1 万円を受け取って服を作った
  • こうして 1 万円は人々の間を巡り巡っていった

ここでお金自体は最初に用意されたものだけでなにか増えたわけでもないし、ただお金が人々の間をぐるぐる回っただけです。 それにもかかわらずこの世界には家が建ち、食事が提供され、服が作られた。 資本主義はお金が動いていくことで世の中に価値が増えていくのだ、と。

このお話が個人的には好きです。 たとえ何かを生み出すような、あるいは社会に直接役に立つ貢献をしていなかったとしても、お金を使って経済を回す一員に加わっていれば、それだけで世界を豊かにするために貢献できているというのはある種の救いです。

もちろん世界はこんなに単純ではないですし、人々の間に入って何もしないのに上前をはねるだけのひととか、上記のモデルでは説明されていない問題とかも色々あるので、資本主義で全てがうまく行くわけではないことは分かっていますが……。 それでもお金が回ることで価値が増えるというのは個人的に信仰している考え方です。


エンジニアをやっていると OSS 原理主義的なひとに出会うことがあります。 そのようなひとの生き様には、それはそれで尊敬と憧れはあります。

今、私がエンジニアとしてコンパイラを無料で使ったり色々なライブラリを使ってプログラミングできるのも、上の世代の人たちが徹底的に OSS という考え方を推進してきたからこそではあります。 その OSS 原理主義的考えを受け継がずにお金が回ることに魂を売るのは、既存の OSS コミュニティが作ってきた世界にフリーライドしているだけではないか、という感覚があります。

しかし、一方で OSS の世界で継続されずに終焉を迎えたライブラリなども多数あり、継続を人々の情熱に頼りっきりになってしまっても、それまた持続可能ではないよなあと思います。

個人的には OSS ライセンスでプログラムを公開はするものの、それらのプログラムを OSS プロジェクトとして運用し、そのメンテナーとして OSS コミュニティを運営していくようなことには情熱を避ける気がしません。 クリエイターとして PoC のプログラムを色々作るのは好きですが、メンテナーというのはまた別のスキルが必要です。 クリエイターとしてプログラムをたくさん書くのは情熱を持って自身の余暇の時間を費やすことはできますが、メンテナー業は給料がもらえない環境ではやりたくないなあというのが正直な感想です。

お金が回ることはそれだけで何もかも解決するわけではもちろん無いですが、お金が回ることで価値を継続的に生み出していけるような環境が作れるなら、お金が回ってくれたほうが嬉しいなあとぼんやりと思っています。

まるで OSS とお金儲けが対立するように話してしまいましたが、OSS であっても寄付を募ったりスポンサーを募ったりなど、お金の回る環境と OSS は両立しうる話ではあります。 OSS であってもお金が健全に回って価値が無理なく生み出されていくと良いなあと密かに願っています。


話がだいぶ脱線しましたね。

とりあえずブログを作ったので、今後はここに上記のような深く考えたわけでもなければ意味があるわけでもないような非常に雑多な適当なメモを書き残していく予定です。

果たしてこのブログの更新が続いていくのか、それともブログを作っただけで満足して放置するのかは分かっていませんが、どうぞよろしくおねがいします。